嶋田景太 公認会計士・税理士事務所 KEITA SHIMADA CPA & TAX ACCOUNTANT OFFICE 048-915-9828 平日 9:00-17:00 / 初回相談無料 LINE

公開日:執筆:公認会計士・税理士 嶋田景太

この記事でわかること

当事務所では、顧問先のお客様とのやりとりに、自前で開発した「経理アプリ」を使っています。お客様はスマホかパソコンのブラウザで開くだけで、出納帳の入力、請求書やレシートの提出、事務所からのお願いへの回答、月次の数字の確認ができます。

この記事では、実際の画面とあわせて、経理アプリで何ができるか、毎月の流れがどう変わるか、費用や安全面はどうなっているかをご紹介します。

はじめにお伝えしておきたいこと
経理アプリは機能が多いため、全部をそのままお渡しすることはしていません。お客様ごとに本当に使うものだけに絞り、会社に合わせて設定したうえでご提供しています。
また、アプリの利用を望まれない方や、スマホやパソコンの操作に慣れていない方には導入していません。これまでどおりのやりとりで業務を行います。
会社ごとの設定にはそれなりの手間をかけますが、経理アプリは顧問契約の一部としてご提供しています。別の料金体系はありません。
この記事の画面写真は、すべて架空の会社・架空の従業員のデータです。スマホでご覧の方にはスマホの画面、パソコンでご覧の方にはパソコンの画面を表示しています。
お客様・経理アプリ・事務所の関係

経理アプリとは

  • 当事務所が自分で設計・開発し、運用しているウェブアプリです。顧問先のお客様専用で、一般には公開していません
  • アプリのインストールは不要です。スマホやパソコンのブラウザで開きます。スマホの「ホーム画面に追加」をしておくと、アプリのように開けます
  • ログインはメールアドレスとパスワードです。事務所からご案内のメールをお送りし、パスワードを設定していただきます
  • お知らせや質問はLINEでも届きます。アプリを開いていなくても、やることに気付けます
  • 会計ソフトへの登録は事務所側で行います。お客様が会計ソフトを操作する必要はありません
経理アプリのホーム画面
ログインすると開くホーム。「毎月のこと」に今月やることが、「事務所からの依頼」にお願いが並びます

触ってみる(デモ)

実際にどう動くかを、下の画面で操作してみてください。架空の会社のデータで、本物のアプリと同じ流れを再現したデモです。何を押しても、どこにも送信されません。

app.shimada-cpa.com(デモ・架空データ)
画面の中を押して・スクロールして操作できます。右下の「最初から」で元に戻ります。スマホでご覧の方にはスマホ表示、パソコンの方にはパソコン表示のデモが出ます
試してみてほしい操作
・ホームの「9月分の現金出納帳」を開いて、1行追加して「提出する」
・「スマホスキャン」でレシートを撮って、「送りました」を押す
・「事務所からの依頼」に一言で回答する
・メニューから「月次推移・試算表」を開いて、「試算表」を押す

毎月の流れ

毎月の流れ:月中に入力、翌月7日までに提出、事務所が記帳、月次の数字

ホームの「毎月のこと」には、今月やることが対象月付きで並びます。たとえば次のような行です。

  • 9月分の現金出納帳の入力・提出
  • 9月分の売上請求書の添付
  • 9月分のレシート・領収書の送付

それぞれ、提出や「送りました」を押すと「済み」になります。全部が済むと事務所が記帳に着手し、月が替わってすぐに試算表をお届けします。締切は対象月の翌月7日です。

ホームには「事務所からの依頼」も並びます。「この入金の内容を教えてください」「この契約書を添付してください」といったお願いが届き、アプリ上で回答や添付ができます。回答が済むと依頼は自動で完了になります。

できること

どの会社でも使う機能と、会社ごとに選んで使う機能

ホーム、レシートの送付、依頼事項への回答はどの会社でも使います。現金出納帳、売上請求書の添付、月次推移、給与関連などは、会社の状況に合わせてONにします。使わない会社のメニューには出ません。

レシート・領収書

スマホで撮るか、スキャナーで読み取って送ります。スマホ撮影は、アプリ内のカメラでレシートに向けるだけです。撮った画像は自動で読み取られ、事務所側で仕訳の候補になります。

読み取りの経路にも気を配っています。レシートの輪郭を見つける処理はお客様のスマホの中で完結し、撮った画像は当事務所内に置いたサーバーが受け取ります。文字の読み取りは、そのサーバーから、入力内容が学習に使われないことを契約で確認した生成AIに限って行います。画像が外部の不特定のサービスに流れることはありません。詳しくは当事務所の生成AIの使い方とAI・クラウドの利用方針をご覧ください。

スマホスキャンの画面
スマホスキャン。何で払ったかを選んで、撮影ボタンを押すだけです

事務所からの依頼事項

記帳の途中で確認が必要になったものは、1件ずつアプリとLINEでお届けします。「売上です」「個人の支払いです」の一言で回答できますし、必要ならファイルを添付できます。質問は出てきたその都度お送りするので、月末にまとめて届くことは少なくなります。

事務所からの依頼事項の画面
事務所からの依頼事項。領収書を添付したり、一言で回答したりできます

現金出納帳

ご自身の財布や交通系ICカード、個人のカードで払った事業の支出を、1行ずつ入力します。列は「年月日・勘定科目・摘要・支払金額」の4つだけです。勘定科目が分からなければ空欄で構いません。事務所で入れます。

その月の分が揃ったら「提出する」を押します。提出された出納帳は、事務所で確認したうえで会計ソフトに登録されます。これまで紙の出納帳や表計算ソフトで管理されていた方は、それが不要になります。

現金出納帳の入力画面
現金出納帳。1行ずつ入力し、差引残高は自動で計算されます

売上請求書の添付

発行した請求書の控え(PDFや写真)を、対象月を選んで添付します。まとめて複数枚を選べます。「提出する」を押すと事務所に通知が届き、売上の記帳が始まります。

売上請求書の添付画面
売上請求書の添付。対象月を選んでPDFや写真をまとめて添付します

月次推移

記帳が終わると、売上や経費、資産や負債の推移を月ごとに並べて確認できます。年度と期間を選んで絞り込めます。試算表と「どこを見ればよいか」の説明は、記帳が終わった月ごとにお届けします。

月次推移の画面
月次推移。損益計算書と貸借対照表を月ごとに並べて見られます

会社ごとに選んで使う機能

次の機能も、会社の状況に合わせてONにします。

給与計算・賞与計算(会社で行う機能)

お客様の会社で、従業員の給与・賞与を計算するための機能です。会社のご担当の方が基本給や手当を入れると、社会保険料や所得税が自動で計算され、支給控除一覧表と賃金台帳ができます。

当事務所は給与計算を行いません。会社で確定された結果を受け取って、給与の記帳を行います。

従業員の方にはそれぞれアカウントを発行し、ご自身の給与明細をスマホで見られます。年末調整の申告書もアプリで提出できます。

給与計算の画面
会社で行う給与計算の画面。スマホでは項目名を固定して、人を横にスクロールする形になります
従業員一覧の画面
従業員一覧。氏名・基本給・生年月日などをカードで確認できます

従業員の立替経費

立替経費の流れ:従業員が撮る→読み取り→経理担当が確認→事務所で記帳

従業員の方が立て替えた経費を、レシートを撮って登録します。日付・金額・店名は自動で読み取られます。会社の経理担当の方は一覧で確認し、締切を過ぎたものは自動で確定します。精算額の集計と記帳はアプリから事務所につながるので、紙の精算書やExcelへの転記はなくなります。

立替経費の画面
立替経費。従業員ごとの明細が並び、確定すると給与の立替経費欄に反映されます

出張報告書

出張した日の行に出張先と区分を入れて提出すると、日帰り・宿泊の日当が自動で集計され、記帳につながります。

出張報告書の画面
出張報告書。出張した日に出張先と区分を入れると、日当が自動で集計されます

シフト・勤怠、給与明細の提出

シフト制の会社では、従業員のシフト希望の提出、シフト表の公開、勤怠の集計までをアプリで行えます。集計した結果は、会社で行う給与計算にそのまま使えます。

シフト・勤怠の流れ:従業員がシフト希望を提出→会社がシフト表を公開→勤怠を集計→会社で給与計算

給与計算を社会保険労務士などに委託している場合は、届いた給与明細のPDFをアプリで提出していただくだけで、事務所が給与の記帳を行います。

費用と導入の手間

  • 経理アプリは顧問契約の一部としてご提供しています。会社ごとの設定の手間も含めて、顧問料の中で行います
  • 導入時は、事務所がお客様の状況に合わせて使う機能だけを選んで設定し、使い方をご説明します。最初にお願いするのは「ログインする」「ホームを見る」の2つだけです
  • アプリの利用を望まれない方、スマホやパソコンの操作に慣れていない方には導入しません。これまでどおりのやりとりで業務を行います
  • 顧問先向けの使い方の説明書も、会社ごとにお作りしています

情報の守り方

  • 通信は暗号化されています。お客様のデータは、お客様ご自身と当事務所だけが見られます。他のお客様のデータが見えることはありません
  • データは毎日複数回バックアップしています
  • マイナンバーはアプリで収集しません
  • レシートの読み取りや仕訳の候補づくりに使う生成AIは、入力内容が学習に使われないことを確認したサービスに限っています。詳しくはAI・クラウドの利用方針をご覧ください

よくいただく質問

パソコンが苦手でも使えますか
スマホで「撮る」「押す」ができれば使えます。出納帳の入力も4列だけです。最初の設定は事務所で行い、使い方は面談でご説明します。
今の会計ソフトやスキャナーはどうなりますか
会計ソフトはこれまでどおり事務所側で使います。スキャナーをお持ちの方はそのまま使えます。アプリはそれらを置き換えるものではなく、お客様と事務所の間のやりとりをまとめる場所です。
途中からでも使えますか
使えます。これまでの資料の送り方から切り替える際は、どの月から切り替えるかを決めて、事務所で過去分を整えます。

おわりに

経理アプリを作った理由は、お客様に「何をいつまでに出せばよいか」を迷わせないこと、そして事務所とのやりとりを月末にまとめず、その都度短く済ませることです。

経理のやりとりを楽にしたい方は、お問い合わせフォームまたはお電話でご相談ください。初回のご相談で、今の資料の流れをお伺いした上で、どの機能をどう使うかをご提案します。

この記事を書いた人

嶋田 景太公認会計士・税理士

嶋田景太公認会計士・税理士事務所 代表。有限責任監査法人トーマツで会計監査に従事し、Deloitte Australia 駐在を経て、2021年に事務所を設立。埼玉県草加市で、税務顧問・相続税申告・会計監査を行っています。事務所について

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記事の内容について、ご自身の場合はどうなるかを知りたい方は、お気軽にご相談ください。公認会計士・税理士の嶋田景太が担当させていただきます。

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