年末調整の用紙配り・回収をやめたい方へ|スマホ入力と写真添付で終わる経理アプリ
年末調整の用紙、配って・答えて・集めて・直していませんか
毎年11月になると、年末調整の用紙を人数分そろえて配る。「この欄は何を書くの?」という質問に一人ずつ答える。集めたら書き間違いが見つかり、また本人に戻して直してもらう。小さな会社では、社長や経理担当がこれを一人で抱えがちです。
結論から言います。当事務所の顧問先が使う経理アプリなら、従業員が自分のスマホで扶養・配偶者・保険料・前職分を入力できます。証明書は写真で添付して、そのまま提出。会社と事務所が中身を確認して確定すれば、過不足は12月の給与に自動で反映されます。
下の画面で、実際の操作を試してみてください。
まず触ってみてください。下の画面は、当事務所の顧問先が使っている経理アプリのデモです(架空の会社のデータ・何を押してもどこにも送られません)。スマホの方はスマホ表示、パソコンの方はパソコン表示で動きます。
そもそも年末調整とは
年末調整とは、毎月の給与から概算で引いていた所得税を、年末に正しい金額に精算する手続きです。扶養する家族や、支払った保険料によって税額が変わるため、従業員一人ひとりから情報を集める必要があります。
この「集める」作業が、紙だと大変なのです。
紙のやり方では、配布・質問対応・回収・差し戻し・転記と、工程が5つもあります。従業員が10人いれば、やりとりは10人分。書き方の質問は毎年ほぼ同じなのに、毎年同じ説明を繰り返すことになります。
アプリでの年末調整の流れ
アプリでは、従業員が自分のスマホで画面の質問に答えていくだけです。「配偶者はいますか」「生命保険料を払いましたか」といった形で聞かれるので、用紙のどの欄に何を書くか悩む必要がありません。
ポイントは次の4つです。
- 扶養・配偶者・保険料・前職分をスマホで入力。前職分とは、年の途中で入社した人が前の会社で受け取った給与のことです
- 証明書は写真で添付。保険会社から届いた控除証明書を、スマホのカメラで撮るだけです
- 会社と当事務所が中身を確認して確定します。入力もれや証明書との食い違いは、この段階で本人に連絡します
- 確定した内容が12月の給与計算に自動で反映され、払いすぎた税金は戻り、足りない分は引かれます
紙を配る必要も、手書きの字を読み取って転記する必要もありません。
スケジュールはこう進みます
11月中に従業員の入力が終われば、12月上旬の確認を経て、12月の給与で精算が完了します。入力が遅れている人には、アプリ上で個別に声をかけられます。
源泉徴収票は本人がスマホで取れます
年末調整が終わると、源泉徴収票(1年分の給与と税金をまとめた書類)ができあがります。これも従業員本人がアプリで自分で取れます。
住宅ローンの審査や保育園の申込みで「源泉徴収票をもう1枚ください」と頼まれることは多いものです。アプリなら本人がいつでも取り出せるので、会社が再発行の対応をする必要がありません。
気をつけること・向かない場合
便利な仕組みですが、注意点もあります。
- 証明書の原本の扱い。写真で添付した場合でも、紙で届いた控除証明書の原本は会社での保管が必要になることがあります。捨てずに回収して保管してください(電子データで受け取った証明書は扱いが異なります)
- スマホが苦手な従業員がいる会社では、その方だけ紙で受け付けて、会社側で入力する併用も可能です
- 給与計算そのものは会社がアプリで行います。当事務所が行うのは、入力内容の確認と記帳・年末調整の側です
従業員が数名でも、紙の配布と回収は意外に時間を取られます。「毎年11月が憂うつ」という方ほど、効果を感じやすい仕組みです。
参考(一次資料)
- 国税庁 No.2662 年末調整のしかた
- 国税庁 No.2674 中途就職者の年末調整
- 国税庁 No.1140 生命保険料控除
- 所得税法第190条(年末調整)